嫌なことがあった日の夜。
頭の中でその場面が何度もめぐり、気づけば深く息をつく。
忘れたいのに、忘れようとすると、かえって鮮明になる。
「気にしないでおこう」と思っても、感情だけがあとに残ってしまう。
誰かに話せたら、少し楽になれるのかもしれない。
でも、夜はまだ気持ちの輪郭がぼやけていて、
うまく言葉にならなかったりもして。
そんな夜は、眠りに入ることさえ、少しこわく感じてしまうのかもしれません。
無理に考えを止めようとしなくても大丈夫。
まずは、自分のからだをそっとゆるめることからはじめてみませんか。
今回は、そうした夜に静かに寄り添ってくれる、
「3つのやさしい灯り」をご紹介します🕯
どうして、眠るのがこわくなるんだろう?
夜は、静かすぎて。
何も言っていないはずなのに、
頭の中では、さっきの言葉が、何度も繰り返されてしまう。
寝返りを打つたびに、思い出したくない場面がちらつく。
うまくやれなかった自分の声が、胸の奥からふいに響く。
考えたってどうにもならないとわかっていても、
心だけが、まだそこにとどまっている。
眠りがこわいのは、忘れることさえ、できなくなる気がするから──
そんな夜も、あります。
あなたは、そんな夜、どうしていますか?
だからこそ、考えるのではなく、
感じることから整えていきましょう。
やさしく自分を包む、“3つの灯り”
1. 火のゆらぎで心を鎮める|アロマキャンドルの灯り
部屋の照明を落とし、キャンドルに火を灯す。
それだけで、空気がふわっとやわらかくなっていくのを感じます。
おすすめはソイワックスのアロマキャンドル。
石油系よりもやさしい香り立ちで、夜の静けさを壊しません。
灯る火のゆらぎには、“1/fゆらぎ”という、心を落ち着かせる効果があると言われています。
不規則だけれど心地いいその揺れを眺めていると、
思考が少しずつ緩み、感情の波も静まっていきます。
火を見つめるというより、火に見守られるような感覚。
うまく言葉にならなかった気持ちに、ふたをしてくれるのは、
ときどき、誰かの声ではなく、こうした灯りかもしれません。
2. 香りで切り替える|ピローミストの深呼吸
心を言葉で整理できないときは、香りの力を借りてみましょう。
ベッドに入る前に枕や空間にひと吹き──
お気に入りのピローミストを使うことで、
「今はもう、眠っていいよ」という合図になります。
おすすめは、ラベンダーやカモミールなどの精油ベースのミスト。
ニールズヤードのような自然派ブランドは、香りに透明感があり、深呼吸しやすくなります。
香りは、過去でも未来でもなく「いま・ここ」に戻してくれるもの。
それだけで、夜の時間がやさしく切り替わっていくのです💐
3. 世界を閉じて、眠りに戻る|アイマスクのやすらぎ
眠りたいのに眠れないとき、
まぶたの裏にさえ、思い出したくない情景がちらつくことがあります。
そんな夜にこそ試してほしいのが、立体型で高遮光のアイマスクです。
目元に直接触れない立体構造は圧迫感がなく、
シルクのような肌ざわりで、ふわっと包まれる感覚に。
視界を閉じると、頭の中もすっと静かになっていく──
そんな“小さな安心空間”をつくる手助けになります。
気持ちが落ち着かないときほど、まぶたを閉じる“準備”をしてあげることが大切なのかもしれません。
灯りに照らされて、香りに守られて。眠りの入口に立つために
眠りに落ちることが、こわく感じる夜。
でもきっと、
火がゆらいでいるのを見て、
香りに包まれて、
目元をそっと閉じたとき──
その夜は、もう「眠れない夜」ではなくなっているかもしれません。
深く眠れなくてもいい。
忘れられなくても、かまわない。
今日の感情が、明日のわたしを守ってくれる日もあります。
灯りのぬくもりに包まれながら、
今夜だけは、まだ整わない自分を
そのまま、そっと抱きしめてあげてください。
そして、眠れたならそれでいいし、
眠れなかったとしても、灯りはきっと、
あなたのそばに残っていてくれます🌙
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